猿まね電子工作

電子工作にハマった中年オヤジのブログです。経験は20代の頃に少しだけ。でも、一応理系ということで、Raspberry Pi(ラズベリーパイ)やArduino(アルドゥイーノ)を始め、いろんな電子部品をいじくり倒し、本能のおもむくまま、猿マネで作りたいモノを作りまくります。

Raspberry Pi お役立ち記事

Raspberry Pi3 Model BにモバイルバッテリーAnker PowerCore 10000は問題なく使える?

2017/03/11

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Raspberry Pi3 Model Bの電源用に、以前も何度か紹介したAnker PowerCore 10000についてです。

今さらですが、今回、以下の事を検証してみる事にしました。

■Anker PowerCore 10000の最大出力電流値の測定

■Anker PowerCore 10000のオートパワーオフが働く電流値と、Raspberry Pi3 Model Bの待機電流値の比較

オートパワーオフとは、バッテリーの出力電流が、ある一定の値以下になると、電源が自動的にオフになってしまう機能です。

ほとんどのモバイルバッテリーには、オートパワーオフが備わっており、Anker PowerCore 10000も例外ではありません。

Raspberry Pi3の消費電流が最小になった時、つまりボード単体での待機時に、オートパワーオフが働いてしまわないか検証します。

 

■Anker PowerCore 10000の最大出力電流値の測定

この測定には、次の2つの機器を使用します。

waves QC3.0 USB チェッカー 上位モデル

*小数点以下4桁表示が可能ですが、Accuracy(確度:つまり正確に測定できる範囲) 1%なので、正確な測定値は小数点以下2桁まで。(でも、この下位モデルよりは正確です。初めにこの下位モデルらしきものを購入して失敗したので・・・)

モバイルバッテリーUSB放電器(リフレッシャー)15W負荷調節可能つき

モバイルバッテリーに負荷をかけるために使用します。

 

公表されているAnker PowerCore 10000のスペックは、定格電圧5[V]で最大電流2.4[A]ですが、はたして実際は・・・。

先に書いたとおり、このUSBチェッカーの有効桁数は小数点以下2桁まで。それより小さい桁は切り捨てます。

上の画像のとおり、4.96[V]で、最大2.46[A]という結果になりました。

Raspberry Pi3 Model Bの電源の推奨値は定格5[V]、2.5[A]です(なぜ、推奨値が2.5[A]なのかはコチラの記事をご覧ください)。

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これならば、大きな負荷をかけても、ほぼ耐えられるのではないでしょうか。

 

■Anker PowerCore 10000のオートパワーオフが働く電流値と、Raspberry Pi3 Model Bの待機電流値の比較

まずは、Anker PowerCore 10000のオートパワーオフについて。

通常のモバイルバッテリーのオートパワーオフ値は、100[mA]より下の値になっている事が多いらしいです。

残念がら、先に使用したモバイルバッテリーUSB放電器では150[mA]~3.0[A]の範囲でしか負荷がかけられません。

そこで、4本に枝分かれしたUSBケーブルと、5[V]40[mA]と20[mA]のLEDを組み合わせて、20[mA]間隔で負荷をかけてテストしました。

【4Way】 USBテープライト専用 HUB

*ハブとなっていますが、電力供給専用ケーブルです。データ通信はできません。

uxcell USB SMD LEDナイトライトランプ 5V40mA 2個

星光産業 USBイルミカバー ブルー EL-168 5V20mA 2個

何度もテストしてみた結果、60[mA]以下ではオートパワーオフが働き、80[mA]では大丈夫でした(テスト中の撮影を忘れてしまったので、画像は無し)。

もしかすると70[mA]でも大丈夫かもしれません。

今回の結果では、最低でも80[mA]流れていればAnker PowerCore 10000のオートパワーオフは働かないと考えられます。

次に、Raspberry Pi3 Model Bボード単体での待機電流値の測定。

Raspberry Pi3 Model Bの待機電流値は約350[mA](小数点以下2桁まで有効とし残りは切り捨て)でした。

ネットで調べてみると、210[mA]と書いてあるサイトもあります。

この値の違いは何故???

もしかしたら、内蔵のWiFiがONになっていたのかも・・・。

でも、他のサイトの210[mA]の方を信じたとしても、オートパワーオフが働く電流値80[mA]は余裕で超えていますね。

つまり、Raspberry Pi3 Model Bが待機状態になっても、Anker PowerCore 10000のオートパワーオフが働く可能性は低いと言えます。

 

~結論~

Anker PowerCore 10000について

・最大出力は、4.96[V]、最大2.46[A]

(Raspberry Pi3 Model Bの電源としての推奨値と比べると、ほぼクリア)

・オートパワーオフが働く電流値は80[mA]未満

(Raspberry Pi3 Model Bが待機状態になっても、Anker PowerCore 10000のオートパワーオフが働く可能性は低い)

という事で、Anker PowerCore 10000は、Raspberry Pi3 Model Bの電源としての条件はほぼクリアしています。

 

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