Raspberry Pi3 Model Bの実際の消費電流はいったい何アンペアなのか?
2017/03/13
以前の記事で、Raspberry Pi3で使えるモバイルバッテリーの記事を書きました。
その時に、私が持っているモバイルバッテリー(定格電圧5[V]・最大2.4[A])でも、Raspberry Pi3は安定して動いているという事を書いています。
それではRaspberry Pi3 Model Bは何アンペアの電源があれば良いのでしょう???
私もずっと気になっていたのですが、そのモヤモヤがとうとう晴れました。
トランジスタ技術 2016年 8月号の58ページに、その答えが載っているではありませんか!
Raspberry Pi3 Model Bについての主な箇所だけをまとめてみました。
電圧についても、ついでに記載しておきます。
最大消費電流:ボード単体のみ(何もつながない状態)で1.34[A]
動作する最小の電源電圧:ボード単体のみで3.5[V]
(*ただし、4.65[V]以下になると電圧低下の警告表示が出ます)
まずは最大消費電流から。
なぜ推奨電流が2.5[A]なのか?
それについても推測という形で書いてありました。
Raspberry Pi3は、USBポートから最大1.2[A]を取り出せる仕様になっています。
USBポートから周辺機器に電力供給する事を考慮すると
1.34[A]+1.2[A]=2.54[A]
となります。
つまり、2.5[A]という値は、USBポートからの電力供給を考慮した値なのではないか、という事です。
次に、動作する最小の電源電圧についでです。
これも、USB周辺機器をつなぐと4.4[V]が必要になります(ただし、安定動作のための推奨電圧は5.0[V]±5%、つまり4.75~5.25[V])。
文章で説明するとわかりにくいので表にまとめてみました。
最大消費電流[A] | 最小動作電圧[V] | |
ボード単体 | 約1.34 | *約3.5 |
USB周辺機器接続時 | 約2.54 | *約4.4 |
*ただし、4.65[V]以下になると電圧低下の警告表示が出ます。
以上、Raspberry Pi3 Model Bの電源として、モバイルバッテリーなどを選ぶ際の参考になれば幸いです。
ところで・・・
紹介したトランジスタ技術 2016年 8月号には、他にも面白い記事が掲載されていました。
Raspberry Pi3、9軸センサにGPSモジュール、そしてPiカメラを搭載したペットボトルロケット製作記事です。
私にとってはなかなか興味深く、いつかこのペットボトルロケットをマネして製作してみたいと思います。