先日、「Raspberry PiカメラモジュールV2でデジカメを作ってみた」という記事を書きました。
あのプログラムの中身は、次のコマンドを実行するようになっています。
raspistill -o camera.jpg -t 1
試しに、PiカメラモジュールがつながったRaspberry Piで、LX Terminalを開いてコマンドを実行してみてください。
piフォルダに、撮影された画像ファイルが保存されるはずです。
プログラムやタクトスイッチといった回路が無くても撮影自体はできるということです。
でも、毎回コマンドを入力して撮影するのは手間がかかりますよね。
タクトスイッチ回路とプログラムを使えば、その手間を省けるというわけです。
Piカメラの撮影コマンドをもう少し詳しく説明すると・・・
「raspistill」というコマンドは、カメラモジュールを静止画像撮影モードにするためのものです。
「-o camera.jpg」については保存する画像のファイル名の指定です。
この場合「camera.jpg」がファイル名となりますが、好きな名前をつけられます(前記事のプログラムでは日付が名前代わりになってます)。
拡張子と呼ばれる部分は「.jpg(=JPEG)」以外に「.bmp」「.gif」「.png」が選べます。
つまり画像の種類ですね。
「-t 1」についてですが、これは撮影するまでの時間です。
単位は[ms(ミリ秒)」で、「1」の場合は、1ミリ秒後となります。
この「-t」自体は必須ではありませんが、この指定が無い場合は5秒後となるようです。
さて本題、PiカメラモジュールV2の高画質撮影の方法です。
PiカメラモジュールV2の性能を最大に引き出して、最高画質の静止画撮影をしてみます。
それが、このコマンド。
raspistill -w 3280 -h 2462 -o camera.jpg -t 1
ネタ元は、Interface(インターフェース) 2016年09月号です。
新しいパラメーターが出てきましたが、「-w」は画像の幅、「-h」は画像の高さです。
つまりこのコマンドでは、「幅:3280ピクセル」、「高さ:2462ピクセル」を指定しています。
掛け算をすると808万画素。
【実験結果】
悲しいことにサイズ指定をしなくても、最高画質で撮影できていることが判明しました。
「-w」「-h」パラメーター指定無しの場合の画像サイズは、3280×2464ピクセル。
ということは、こっちの方が少し大きい。
トホホ・・・
でもまあ、こんなパラメーターがあることを学べただけでも良かったですね。
ちなみに、以前の記事「Raspberry PiカメラモジュールV2でデジカメを作ってみた」で掲載のPythonプログラムに応用する場合、変更箇所は13行目になります。
args = [‘raspistill’ , ‘-w’ , ‘3280’ , ‘-h’ , ‘2462’ , ‘-o’ , filename , ‘-t’ , ‘1’]
今回は、静止画撮影モードの超基本だけに絞って書いてみましたが、ググッてみると、たくさんのパラメーターがあるのがわかります。
カメラモジュール1個で本当にたくさんの事ができるんですね。
もちろん動画撮影モードもありますが、これはまたの機会に。