Raspberry Pi お役立ち記事 Raspberry Piを使う前の準備
消費電力が大きなRaspberry Pi3に最適のモバイルバッテリーは?
2017/03/13
機能てんこ盛りの「Raspberry Pi3 Model B」には、消費電力が大きいというネックがあります。
最適なモバイルバッテリー探しのポイントは3つあります。
1.定格電圧が5[V]
「Raspberry Pi Model B」は5[V]の電圧を与える必要があります。
内部は3.3[V]で動いているらしいのですが、よけいなことは考えずにとにかく5[V]。
→気になる方はコチラの記事をご覧ください
2.出力電流が2.5[A]以上(できれば)
Raspberry Pi3 Model Bは、各モデルの中でも大きく、推奨では2.5[A]が必要とされています。
2.5[A]もの電流を供給できるモバイルバッテリーとなると、なかなか見つかりません。
ただし、この電流値は最大の場合ですから、これ以下のバッテリーでも動かすことはできます。
その証拠に、私が購入したのは2.4[A]のバッテリーですが、安定して動いています。
よほど無茶をしない限りは2.5[A]も必要ないということですね。
→Raspberry Pi3 Model Bの消費電流の詳細はこちらの記事をご覧ください
3.バッテリーの蓄電容量
[mAh]という単位で表され、蓄電容量と言われています。
例えば、10000[mAh]であれば、10000[mA](=10[A])の電流を1[h](=1時間)流せる容量を持ったバッテリーとなります。
要するに、バッテリーが一度の満充電で蓄えられる電気の量を表しているわけです。
一応ネットで勉強した知識を総動員してみると、バッテリーの持ち時間は以下のような計算でわかるようです。
例:定格電圧5[V]、蓄電容量10[Ah](=10000[mAh])のバッテリーを使った場合
①バッテリーの電力量:10[Ah]×5[V]=50[Wh]
②Raspberry Pi3 Model Bの電力量:12.5[W]×1[h]=12.5[Wh]
③バッテリーの電力量①÷Raspberry Pi3 Model Bの電力量② = 4[h]
計算のうえでは4時間となります。
もちろん実際は、車の燃費と同様、もっと短くなるとは思いますが。
まとめると・・・
モバイルバッテリーを選ぶ時の条件は、
1.定格電圧が5[V]のもの
2.出力電流が、できれば2.5[A]以上のもの
3.必要な持ち時間に応じた蓄電容量のもの
となります。
ここでは、参考までに「Raspberry Pi3 Model B」に適するであろうモバイルバッテリーを3つ紹介しておきます。
ちなみに私が購入したのは、3つめの「Anker PowerCore 10000」です。
これは自分自身で実証済みなので、Raspberry Piを上限いっぱい使うようなことをしない方にはオススメです。
■テック スマートフォン/タブレット用 薄型・軽量モバイルバッテリー 4000mAh TMB-4K
このバッテリーは、2.5[A]までカバーしているのでRaspberry Pi3 Model Bでも安心。さらに、充電しながら使うことができる点、値段が比較的安い点は◎
しかしながら、容量が4000[mAh]と小さい点は△。
それと、好みの問題ですが、私的にはサイズがRaspberry Pi3よりもちょっと大きいのが気になります。
■cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD version
大きく分けてオリジナルカラーとFLOWERSの2種類が出ていますが、どちらもAuto-IC機能付きで同じ物です(上の画像は、FLOWERSのアジサイ色)(スミマセン。以前Auto-ICについて誤った記事を書いてました。お詫びします)。
定格5[V]、2ポート合計で最大3.4[A]。
以前のバージョンは、1ポートあたり最大2.1[A]という制限がありましたが、その制限が無くなりました。
→cheero Power Plus 10050mAh DANBOARD versionの検証記事を追加しました
私が購入したのはコレ。最大2.4[A]までですが、Raspberry Pi3 Model Bの負荷にも十分耐えられます。
→Anker PowerCore 10000の検証記事を追加しました
ちなみに、Raspberry Pi3とAnker PowerCore 10000のサイズ比較は以下のとおり。
青いケース入りがRaspberry Pi3で、黒いのがAnker PowerCore 10000。
ケース入りのRaspberry Pi3とほとんど同じサイズでバランスが良く、気に入ってます。
~~~追記~~~
Raspberry Pi3 Model Bの実際の消費電流がわかりました!
→Raspberry Pi3 Model Bの消費電流について
→③のAnker PowerCore 10000の検証記事を追加しました
→②のcheero Power Plus 10050mAh DANBOARD versionの検証記事を追加しました